音と光に気散じる日々の漫録

脳脊髄液減少症の淡々とした日常。徒に音爆制作や写真撮影でワールドワイドに生存報告。  年中無休で体調不良のため、常に期待を裏切りますので、気にしつつ気にしないでくださいませ

Melodyne Editor 2.0とStudio One 2のARAでの連携が凄い

いつもは、音を出すといえばAbleton Liveを起動という流れなのですが、今日からはStudio One 2 Professionalを起動するようにしてみる週間です。利点はたくさんあるのですが、ARAを使ったMelodyneとの連携は、単に便利というだけでなく、制作の可能性を広げてくれそうで、期待たっぷり。Studio One 2 Professionalに付属のEssentialでも、Melodyneの恩恵はあるのですが、つい最近アップデートしたMelodyne Editor 2.0が素敵すぎるのですっ。Essentialは機能限定版で、これだけでもかなり遊べるには遊べるのですが、限定が解除されたEditor版こそ真のMelodyneの姿だと使ってみるとMelodyneから教えられる感じです。
ARAと呼ばれるのは、AudioデータにRandomでアクセスできるというもので、煩わしいことなくMelodyneがStudio Oneの一部になったように、コマンド一つCTRL+M これだけでEditorとして起動します。読み込ませたり、昔からMelodyneを使っている方ならReWire接続したりとかしなくてOKなのです。ちなみに、Melodyne Editor 2.0は、32ビット版と64ビット版があり共存も可能です。64bitでのReWireにも対応しているので、対応DAWは限られますが昔のような感じでも使えます。
というわけで、面白いというか、音楽的というか、なんというか、楽しいMelodyneです。Studio One 2を買ったら、Melodyne Editor 2.0へアップデートをするのは、マジでお勧めですよっ。たとえば一つのフレーズがあるとして、まずソフトシンセ立ち上げて適当に音色を作るか選ぶかしてMIDIを弾くなりマウスでポチポチするなりして、んでもって、CTRL+B。これで選択箇所がレンダリングされてAudioデータになります。そして、CTRL+MでMelodyneへ。スケール(音階)からして弄れるので、どうにももってゆけるけど、たとえばⅠとⅤだけを抜き出して、オクターブ下のMIDIをつくって、ベースのトラックを別途用意して投げ込むとか、かなり瞬間作業ですよ。リズムをMelodyneでいじっても面白いですよー。ループ素材で遊ぶには最高のツールかも?ってぐらいにパーカッションエディタとしてもとても優秀であると思いますよ。プニプニした団子を整え直す感じで、リズムの調整がサクサクっとできちゃったりしますから。お団子個々にトランジェントと時間軸(たとえばアタックとリリースの比率など)を瞬時に弄れるのも強烈な武器ですねえ。
Melodyne Editor 2.0は、過去の音楽制作の概念では不可能であったことが楽に可能です。その自由度を高めてくれるのはStudio Oneとのカップリングでしょう。MIDI、Audio、音階、フォルマント、リズム、etc.自由自在です。市場がどのように動くのかは全く予想はつきませんが、既存のDAW勢力図が塗り変わる可能性がかなり高いと期待を込めて思ってますよー。
と、書いていて眠くて何を書いているのかよくわからなくなってきたので寝ます(-_-)゜zzz…
http://www.celemony.com/cms/index.php?id=editor2

こちらの公式の解説、1分50秒ぐらいからの、様々なスケールへ瞬時に変更可能であったり、曲の中でアウトスケールしている部分があった場合、正しいスケールを別のオーディオデータから解析して、その情報を元にアウトスケールしているオーディオデータを修正したり…見所がたくさんある動画です。


あえて問題点を挙げるなら、ARAでMelodyne Editorを起動する場合の推奨バッファサイズが1024サンプルと比較的レイテンシが大きいことでしょか。単にレイテンシを詰めてゆくと処理のCPU負荷が高いということらしいです。そんなわけで、64とか128サンプルでも動きます、が、リアルタイム性を求めると重いかも。編集に徹するときは、大きめのバッファをとって作業すると良いかも。録りでいきなり使うプラグインでないので、これでいいと思います。