音と光に気散じる日々の漫録

脳脊髄液減少症の淡々とした日常。徒に音爆制作や写真撮影でワールドワイドに生存報告。  年中無休で体調不良のため、常に期待を裏切りますので、気にしつつ気にしないでくださいませ

Twin2は透き通る音色

どうやらアルコール分にとても弱くなってしまったようでして、
正月にたいして飲んでないのに、かなりグデグデ状態。そして、そこから永遠に二日酔いみたいな状態へ。
鎮痛剤の成分が優先的に分解されてお酒、アセトアルデヒドの分解が後手に回ってるような感じです。実際の薬理的作用はよくわからないのですが、とにかくお酒に対して弱くなったかなぁ…。

多少復活してきたので、FabFilterのTwin2を鳴らしてみたり、やっぱりPro-Lは良くできていると感心してみたり。10Mからガリノイズがでて困ってみたり。

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それで、Twin2、これは一つの理想型なソフトウェアシンセサイザーを実現していると思います。シンセの音の評価って、音が太いとか荒いとか、パワー感とか、きめの細かさ、フィルタの効き具合、等々といろんな言い方がありますが、Twinはそれらの評価と全く別の位置にいる、ある意味かなり設計思想が変わったシンセなのだと思います。もう、徹底的に綺麗な音です。混じりけない無味無臭の純水のような音です。感情を含まない音色というか、温度感の無い音色というか(どちらかというとひんやりとした感じの音が得意そうには思いますが、そもそも音に温度など無い。汗)フィルタの効きというか、もの凄く綺麗な良い意味でのデジタルなハイファイ感なのですよ。アナログを模した旧来のシンセとは別の思考から産まれたような感じです。方式としては、ほんとにオーソドックスな2オシレータ+サブオシレーターの3OSCに高性能フィルタが多段でついて、凝ったディレイラインを通って音が出てくるので、回路的にはバーチャルアナログ的ですし、VAシンセの音作りのレシピがそのまま使えます。モジュレーションの自由度と見た目のわかりやすさは特筆ものですが、基本的にごく普通のシンセの信号の流れになってます。しかしながら、アナログ感を前面に出すのではなく、プラグインだからこそ実現できるアナログ回路的な音の悪さ(良さでもありますが)それをサッパリと切り捨てた上でさらに掘り下げて作られたバーチャルアナログシンセで「文字通りの本当に綺麗な音」を最短コースで出せる、今この時代の名機なんだなぁと思います。
簡単で綺麗な音のシンセですが、予想に反するぐらいプリセット数(なんと1600音色あるらしいです)と質が驚くほどに多彩でした。そして、派手な音色もあるにはあるのですが、全体としては温和しく綺麗という印象があります。アナログ回路を模したシンセに比べると、油っぽさが無いので印象は薄いというか、印象派の絵みたいな感じの音の傾向があるように感じます。描く世界によっては、このシンセは最高の絵の具になり得るんじゃないでしょか?
もし、デモをする場合、30日間使えるのですが、一気にTotal Bundle的にデモするより、一個一個のプラグインに30日を割り当てたほうがいいです。このメーカーの商品が非常に優れているのは事実ですが、助演女優賞的な優れ方をしているので、じっくりと主役と組み合わせてテストするのが良いと思います。シンセですと、このTwin2とOneになりますが、多分ですけど初回起動では、今時の人気シンセベスト10圏内と比較すると薄口醤油なので、音に物足りなさを感じる方が多いと思います。だけど、少し使ってみると印象は変わってくると思いますよ。こいつは凄いかも?って。(2011年度のMusicRadarのランキングでは20位圏内入りしてました。結果は16位ですね。)
って、なにを書いているのか分からなくなってきたのでこのあたりで…
あ、もう一つだけ書いておきたい。Twin2は音色が綺麗なのにすごくCPU負荷が少ないです。それに、アンドゥとリドゥが可能だったり、A/B比較も出来たり、操作感にストレスが無いんです。これは作り込むにも最高な環境の一つですよっ。

っと、折角なので、2011年最後の夕暮れ。雲一つ無し。
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そして、通販で購入したというおせち料理(いつもは自家作)。予想を裏切るぐらいに、素材の良さがにじみ出てくる旨さとボリュームと真心タップリで最高に美味しかったです。ほんと料亭そのままの味でした(*´∀`*)
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たしか50品弱あったような。元旦のうちに殆どなくなってしまいました。美味しいので、みんな食べまくり(#^.^#)